▼笑いやカラオケで寿命も延びる

筋肉をリズミカルに動かすのは、なにも筋トレや早足などを含めた運動だけではありません。声を出して笑うことやカラオケで歌うことでも効果があります。

笑うと顔の表情筋が頻繁に動き、横隔膜を短時間のうちに激しく上下させて、腹筋を運動させます。カラオケでも笑いと同等以上の効果を示します。特にカラオケの利点は腹式呼吸です。

声量豊かに歌うには、お腹を膨らませて息を吸い、お腹をへこませて息を吐く腹式呼吸でなければなりません。横隔膜をしっかり上下させて初めて、大きな声が出せるからです。

男性は一般に腹式呼吸をしていますが、女性は、妊娠時に腹式呼吸ができず、胸式呼吸をするしかないために、どうしても普段でも胸式呼吸をする人が多いのです。

横隔膜を使う腹式呼吸をすれば、腹筋や呼吸筋などの体幹の筋肉が鍛えられます。

深い呼吸によって横隔膜の運動が普段の2~3倍に高まり、約1.5倍も酸素を多く体内に取り込めます。しかも口の開け閉めを表情筋の動きをともないながらリズミカルに行うのです。このため、筋肉の動きに応じて性ホルモンの分泌が高まります。男性には主にテストステロンが、女性には主にエストロゲンが産生されます。

筋肉に沿って走る血管がリズミカルに動き、酸素を運ぶ血液量が増加して、顔や脳内への血行も改善します。自律神経のアンバランスを是正してストレスを和らげ、抗酸化作用や免疫機能も向上します。

笑いを求めて寄席や漫才ショーの催しなどに、またはカラオケなどに、ぜひパートナーを誘ってお出かけください。

実は、私自身が別居中の妻を寄席に連れ出せるようになったのです。カラオケでは私の持ち歌の少なさと狂いがちな音程から私は心から楽しめませんが、寄席はいいですよ。反射的に腹を抱えて笑い、人情話にはしみじみと涙します。

漫才はベテランぞろいだし、曲芸や手品にも心が和みます。そうそう、妻は紙切り(客のリクエストに応えて紙をハサミで切って形を作る芸)の林家正楽さんがお気に入りです。

寄席通いが、私たち夫婦のこれからの後半人生に向けて、とてもよいキッカケになればと願っています。何より、健康寿命を延ばすことは間違いありませんし、夫婦愛まで育んでくれると信じています。

ポイント
100年人生では夫婦がいつまでも健康である必要があります。こまめな運動、声を出して笑うことやカラオケで歌うことは、筋肉がリズミカルに伸び縮みすることで、血液の流れや神経伝達などが活発化し、腸内環境が整います。同時に自律神経の働きが良くなり、心身のストレスを解消するのです。夫婦の嗜好に合わせて、パートナーと森林浴に出かけたり、寄席や漫才ショーの催し、カラオケなどにぜひ参加してください。予想以上に幸せな気持ちを実感できます。

※本記事は、2020年1月刊行の書籍『ストップthe熟年離婚』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。