セットリストNo.1(第一章)

11 Be Happy – Mary Jlige

『仕事中なんだな』と、勘違いした片山は、ブースに3分と居なかった。
「それじゃあ、帰ります」そう言って、ヤツはラズィールへ戻っていった。

それを見送ると、控え室のドアをノックしてからドアを開けた。

そこにはすでに、イップク(マリファナを吸う行為のことをさす)入れて。かなり、いい調子になった状態の山崎が超リラックスして、ソファに座っている。

その姿を見た翔一は、なんか面白いことでも言ってやろうかなと、思ったけれど、奴と同じテンションまでいけない理由がブースの外にある。だから、やめとくことにした。

「半分にした?」と訊くと、
彼は、翔一が渡した包みの半分を差し出した。

「いやぁ半分にするってことは、とっても難しいことなんですよねェーいやぁー、なんか、この作業してただけですんごく疲れちゃいましたぁー、ふうぅー」なーんて言ってる。

『あまり長く付き合ってられないよこっちは、シラフなんだし』

とりあえず包みを受け取って、ポケットの中に押し込んでから
「疲れちゃったのはいいけど、俺はアガルから後は頼むよ。それで明日は、俺のオフ日だから、明日もがんばってな、じゃーおつかれッ」山崎に有無を言わせず、控え室のドアを閉める。5秒数え、またドアを開けて

「曲、もう終わるぞ」翔一が、そう言うと
彼は、慌ててソファから立ち上がったが、自分が足を組んでいたことをすっかり忘れていた。

あとは、踏み出してつまずき、開いてるドアに肩をぶつけ跳ね返ってブースに出てきた。