⑤「慈愛(じあい)」は、自己を取り巻く生物・無生物を含むすべてのものに対する最高の心の姿勢を示すものであり、無条件で無差別の大きな愛のことである。これが人生におけるあらゆる思考や行動の起点となった場合に、あらゆるものに対する万能薬となり、幸せや成功がもたらされる。

⑥「感謝」は、人生において生じるすべての事象を未来の視点から意味のあるものと肯定し、それに感謝し、ポジティブに考え、行動すれば、成功し、幸せとなれる、というものである。

⑦「本心良心」は、人生におけるすべての思考及び行動の正しい判断基準となるいわば羅針盤(らしんばん)のような重要な存在である。これに基づいてなされた判断や行動は、正しいものとなり、幸せや成功が導かれる。

⑧「積極性」は、上述の「一切唯心造」の法則を、具体的に人生に適用した場合における人生に対する心身の正しい姿勢ないし生き方を示すものであり、完全に積極的に生きることが幸せや成功をもたらす、というものである。それゆえ、これは、幸せや成功のためには必須のものである。

⑨「潜在意識」は、上述の「一切唯心造」の法則を、顕在(けんざい)意識と潜在意識について意識的に活用するものであり、これを正しく活用すれば、心に思い描いたとおりに夢が実現するというものであり、幸せや成功の実現のための強力な源泉となる。それゆえ、これは、幸せや成功のためには必須のものである。

最後に、⑩「空(くう)」は、人生で日常的に経験する苦しみをどのように考え、また対処したらよいのかを示すものであり、消極的な感情としての苦しみは、一時的に現象として確かに現れているが、固定的な実体や自性はなく、それを自ら造り出しているというものである。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『幸せになれる「心の法則」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。