そのため1週間のうちの2.5日は外来診療、0.5日は病棟回診、残りの2.5日は研究と教育に費やしています。もちろん学生に講義もします。

その合間に研究成果を発表したり最新の情報を学ぶために様々な学術集会(学会)にも参加しますし、大学の様々な会議もありますし、厚生労働省関係の仕事もあり、多忙な日々を送っています。

患者さんから「先生は週2日半しか外来がないので楽で良いですね」なんて言われたことがありますが、とてもそんな楽はしておりません。これは私に限らず、当センターの医師は皆がこのような状況にあります。

そればかりか、当センターの医師は患者の皆様にご迷惑をかけることがないよう、学会出席などによる休診もできるだけ避けるように最大限の努力をしております。外来休診数も他の大学よりかなり少ないと思います。

そしてその中で、「より良質な医療」「より先進的な研究」「より魅力的な教育」を効率的に行うために、いろいろと工夫も苦労もしておりますことをご理解いただきたく存じます。

今年が皆様にとって実り多い一年になりますことを祈念いたします。

※本記事は、2019年1月刊行の書籍『リウマチ歳時記』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。