第2章 人生における五つの重要事実と心の法則

3 心の法則

(1)心の法則

②心の法則の種類

次に、どのようなものが、幸せな人生を送るための「心の法則」なのであろうか。これに関して、実は複雑多岐で長期にわたる人生において無数の法則が存在するといっても、過言ではない。

しかし、それを一つ一つ挙げて説明していると限りがないので、本書では、最も基本的な、図表1のような十の最重要法則(因果律(いんがりつ)、健康、一切唯心造、自他一如(いちにょ)、慈愛(じあい)、感謝、本心良心、積極性、潜在意識、空(くう)の法則)だけを紹介したい。

[図表1] 心の法則

③本書の立場本書で説明する心の法則に関する真偽の証明は、過去の長い人類の歴史を振り返れば、明白であり、繰り返し証明されてきている、というものである。すなわち、ここでは、「証明は事実を持って行う」という立場に立っている。

言い換えれば、ここで心の法則として示されているものに従って生きて、本当に幸せや成功が得られるか否かを、過去の歴史を見て、自主的・主体的・理性的に判断して欲しいということである。また、本書で説明する心の法則の内容は、後述のように、稲盛和夫や松下幸之助によって活用されてきたものである。