雲ひくき梅雨空のもと枇杷の実の
 こぞりて明るき色に熟れくる

 

田を守る神のごとくに白鷺の
 首すくと立て青田あゆめり

*青田 季節としては、六月から七月ごろになる。

 

竹煮草たかくのび立ち暑き日を
 猛だけしさに群だちそよぐ

*竹煮草 ケシ科の多年草で、高さ二メートルほどになる。七月、陽当りのよい荒地に咲く。

※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。