一億総下流老人社会でどう生きるか

■老後の不安

私の不安は、22歳離れた現在72歳の夫の将来の介護です。幸い今は、元気に働いています。

一億総下流老人社会で、今、国からの援助も少なく、年金もだんだん下げられているようです。いったい老後までに、いくら貯めれば安心なのか? また、いくつまで生きられるのか? 考えれば、考えるほど不安だらけですけど、結論から言うと、70~80歳でも身体が健康なら、穏やかに楽しんで働くことです。

人生100年時代ですから、なるべく一人ぼっちになって引きこもったり、寝込んだりしないように、日常から信頼のおける人間関係の構築、また健康には気をつけたいものですね。

老後は収入が極端に減るので、生命保険や自動車保険などを見直して減額し、売れるものは先に売っておいて、コンパクトに、身軽に暮らすのはどうでしょうか? シンプルで心地良いと思いますよ。

病気や身体の衰えは仕方ないことだとわかっていても、心配はつきませんよね。ましてや要支援、要介護1・2などの国からの援助がカットされているのですから……。

幸い地方の自治体では、様々なサービスを受けられます。日常生活動作の程度にもよりますが、軽度から重度まで市役所の福祉課などに相談してみると、障害年金などが受給できます。

他に、地域包括支援センターなどでは、支援度合によって手擦りの取り付けや車いす、介護ベッド、ポータブルトイレの貸し出しも手助けして頂けます。一人で悩まないでくださいね。

※本記事は、2019年4月刊行の書籍『フランチェスカ昭子の手紙』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。