一般的に自閉スペクトラム症のお子さんの多くは、耳で聞く情報よりも目で見る情報の方が優れているという特徴(IQテストを行った時に、VIQという値よりもPIQという値が大きい)を持っています。だから、道順や看板や車種などもよく覚えているのです。

そのような特徴を活かすためにも、視覚的物理的構造化を確立させていくことが重要と考えられています。わかりやすく言うと、1日のスケジュールを図示して順番に書いて示したり、色で区別したりします。

言葉で言うだけでなく目の視覚に訴えるのです。そうすることで予定を忘れることがなくなったり、前もって次の準備ができたりするようになります。

勉強道具も冬物や夏物の衣類を整理するかのように、例えば国語に関係するものは青い箱に、算数は赤い箱に入れるなど色で区別しておくと部屋の片づけなどもうまくいきます。

きちんとした診断ができ、症状がわかれば、このような特徴を活かした支援をできるだけ早く行えます。それは、お子さんの学習能力や生活能力の向上に大きく役立ちます。

※本記事は、2018年10月刊行の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。