溝口:そうです。そして20種類の中で、食品から摂取するしかない不可欠アミノ酸は9種類。この9種類の不可欠アミノ酸が不足するとどうなると思いますか?

中村:不健康になる?

溝口:おおまかに言えば正解です。順を追って説明しましょう。9種類の不可欠アミノ酸が不足するとDNAの呼び出しに完璧な回答(反応)ができません。

では、完璧に回答(反応)できるようにするためにはどうしたらいいのか? 結論から言うと良質なタンパク質を摂取しておくということです。

タンパク質が摂らなければならない大事な栄養素だということは誰もが知っています。ですから、「量」を摂るという部分においては既に関心度が高い。しかし、「質」という部分においての関心度は「量」に比べて低い。

体が求める質の良い不可欠アミノ酸を食品から摂るということが、即ち「DNAの呼び出しに正しく回答(反応)できる」ということになります。要は「良質なタンパク質を摂れ!」ということです。

体内で作られた可欠アミノ酸という兵隊と人工的に作った不可欠アミノ酸という兵隊を揃えることにより、DNAという司令官が兵隊(可欠アミノ酸、不可欠アミノ酸)を正しく整列させ、設計した戦略通りに病という敵に負けないタンパク質という軍隊を作ると考えればいい。だから、特に人工的に作る不可欠アミノ酸という兵隊は一兵とて欠かすことができません。そして、強靭で頭脳的な兵隊を作るためには良質なタンパク質を摂取していくべきであるということです。

※本記事は、2019年4月刊行の書籍『ゴッドハンドが語るスポーツと医療』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。