第二章 渡来人に支配された古代ヤマト

複数回にわたるユダヤ系の分散渡来

御頭祭については、以下の検討項目にある時や場所、参加者などによって、神人共食の儀式である直会および御神の童と御贄柱の様子などが理解できて、菅江真澄の実見を追体験できるであろう。

[図1]諏訪大社における御頭祭と「アブラハムとイサクの物語」の比較

続けて、「ミシャグチ」という不思議な名前の神を紹介する部分である。

さてここ諏訪大社は、守屋(モリヤ)山を御神体とする古代からの神社である。生贄の祭りがあり、幼子が登場する。神社の古い神様の名前を「ミシャグチ」神といい、名前の謂れははっきりしない。生贄はこの神に関わるものである。この神名をローマ字で分解してみる。

[図2]ミシャグチとイサクの音の比較

偶然かもしれないが、イサクがこの神名の中に隠れている。では、アブラハムはどこにかくれているのか。運が良ければ、アブラハムも見つけることができるかもしれない。

前宮と本宮の間に、ほとんど気付かないほどの看板があり、神長守矢資料館の駐車場が発見できる。先の75頭分の剥製が壁面に飾ってあり、白うさぎが串刺しになって展示されている。江戸時代に、実際の生贄の祭りを見た菅江真澄(豊橋旧吉田藩の出身)のスケッチに基づいた展示である。

アブラハム、イサクを奉ずるイスラエルの一部族が、あるときこの諏訪にやって来て、故地ユダヤの祭りを行っていた。楽しい想像ではないか。