それほど時間は大切な資源です。時間の希少性に人生のどの時点で気づき、濃密に時間を使えるようになるかがその後の人生を決めていきます。

ここからは“時間”をテーマに、人を資産として考えるための具体的な方策について話を進めたいと思います。まずは時間の使い方について先人たちが残した言葉をご紹介しておきます。

成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。次に時間を管理すべく、時間に対する非生産的な要求を退ける。そして最後に、そうして得られた自由になる時間を大きくまとめる。(ピーター・F・ドラッカー)⑩

時は金なり、時というものは二度とこない。こうやって会う時は、一生に一度しか存在しない。二度とこの時に、こういうような機会は、君たちにもなければ、僕にもない。一生にいっぺんしかない時間。時間というものはすごい速さで過ぎ去っていく。その時間をアイデアによっていかに有効に使うかが現代人の使命であると思う。(本田宗一郎)⑪

寸秒の時間もおろそかにできない。寸秒の時間が偉大な価値を左右するのだ。現代生活はこうした時間との関連をもって組み立てられている。現代では時は金以上、すべての生命だ。(本田宗一郎)⑫

※本記事は、2020年1月刊行の書籍『確実に利益を上げる会社は人を資産とみなす』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。