② 現在のみに集中

第2に、幸せな人生を送るために必要なもう一つの心の状態が、「心を現在のことにのみ集中すること」である。すなわち、常に精神統一をし、神経が研(と)ぎ澄(す)まされ、心の中に、他の雑念や妄念という囚(とら)われがなく、澄み切った状態で、現在自分がしていることに心を向けている状態(※注2)である。

(※注2)すなわち、「散心」ではなく、「定心」の状態のことである。

言い換えれば、現在していることすなわち対象物を自分の心の中に受け入れて、対象物と一体化し、三昧(ざんまい)の境地となることである。その対象は、仕事でも、勉強でも、音楽でも、遊びでもなんでもよい。

これは、例えば、ちょうど虫眼鏡(むしめがね)で、太陽光を集めて、焦点が合って、火がつくのと同じ状態である。このような状態では、一般に楽しく、時間の経過も速く感じられ、しかもストレスがない。

すなわち、過去についての後悔や未来への不安などの雑念がないと、心が自由になり、澄み切る。そして、この瞬間に集中して生きることができる。

このように、「①心がリラックスした穏やかな平常心の状態(「自然体」)で、かつ②心に何の雑念という囚われもなく、澄み切った状態で、現在していることのみに集中し、この瞬間を味わいながら三昧の境地で物事に当たること」が、ストレスや疲れもなく、最も幸せで理想的な心の状態である。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『幸せになれる「心の法則」』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。