吉備津彦命 攻めあぐねたりしばらくは
 強弓を手に時を待ちをり

 

二つの矢 同時につがひ放ちたり
 その一本が眼つらぬく

 

こんこんと温羅の眼にほとばしる
 血潮流れて川を染めたり

*伝承地 「血吸(ちすい)川」と呼ばれる小さな川が流れている。

※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。