吉備津彦命 攻めあぐねたりしばらくは
 強弓を手に時を待ちをり

 

二つの矢 同時につがひ放ちたり
 その一本が眼つらぬく

 

こんこんと温羅の眼にほとばしる
 血潮流れて川を染めたり

*伝承地 「血吸(ちすい)川」と呼ばれる小さな川が流れている。