ハイライト

05 宗教の良くない点

宗教の常套は、人に無知であることに気付かせ、然る後にそれを救う教えを説くという構成を採っています。この通りであれば、それは喜ばしい限りです。然るに、前段は善なるもので何の問題もありませんが、後段の教えが虚構にして妄想というしろものにすぎないがゆえに、宗教は人間の無知を宗教の妄想に置き換えているよりほかのことではないことになっています。

06 神からの自立

平和と幸福に包まれて末永く存続するためには、人類は神から自立しなければなりません。神を信じ、神に委ねることは安易で甘美な道ですが、人類は勇気を出して、知恵を出し合い、穏やかに、この道から離脱しなければなりません。

なぜ、宗教は神を語ることができるのでしょうか? この地球上に、神の教えを説く宗教など、ただの一つも存在しないというのに…。

平和と幸福に包まれて末永く存続するためには、人類は宗教から自立しなければなりません。宗教を信じ、宗教に委ねることは安易で甘美な道ですが、人類は勇気を出して、知恵を出し合い、穏やかに、この道から離脱しなければなりません。

07 人類の総意

核兵器を人間界から廃絶すること及び人間界が平和であることは、全世界全人類全ての個の総意(人類の総意)であると考えて良いと思います。

然るに、核兵器は廃絶されず我が人間界に居座り、人間界は平和ではなく紛争や戦争が絶えません。

人間が統べる人間界でありながら、人類の総意が通らず実現できないなどという愚かでおかしな事態がなぜ生じているのでしょうか? 

この絶対矛盾が生じているメカニズムを解消しない限り、核兵器廃絶も恒久的平和も実現することはありません。夢のまた夢です。

08 世界国家

我々人間界は「国々ありき」から「世界国家ありき」へと心のパラダイムを転換しなければなりません。なぜなら、人間界に毎日生じている問題・紛争・戦争は国々が存在しているがゆえに必然的に生じているからです。

この国々がそれぞれ自国の主張を通し自国を守るために費やしている物心両面のエネルギーの総和を人間界は、人間の幸福のためにではなく不幸にするために、無駄に費やし失っています。毎日毎日世界に報道されている憂慮すべき様々な不幸な出来事を思う時、人類の存在意義とは相争うためにあるのか、と錯覚しそうになります。(錯覚であればいいのですが…)

然るに、現状の「国々ありき」というパラダイムは絶対ではなく、単なる幻想にすぎません。地球上に存在する数多の主権国家は国の最終形ではありません。国の最終形は人類を一つの群れとして地球に唯一の国として存在する地球国すなわち世界国家でなければなりません。