国際的な母子の愛の違い

イタリア出身の神父様を訪ねて、そのご両親が来日されました。信者全員にローズの香りのロザリオを配られるなど、とても朗らかな方でした。神父様が日本に来られて18年程になられますが、そのうち、ご両親が来られたのは、わずか5回だそうです。ですから、お互いに、いつでも会える距離ではないのです。

ご両親の歓迎パーティーでは、子供時代の神父様の写真が披露されました。それから、人の目を気にすることなく、神父様を抱きしめ、頰にキスをなさっていました。日本では、マザコンと間違えられそうですが、遠く離れていればこその深い愛情を感じました。

神父様は、「愛情表現がイタリアと日本は異なるけど、日本人の母親の方が過保護だ……向いていない職業に就くために、無理矢理、予備校や大学に通わせたりする方が多い」、「私は、12歳の頃に自分で神父になると決めて、成人になって、すぐにザベリオ会に入会し、その後、親離れして、シカゴに行った」とおっしゃっていました。

親が子離れする時、特に母親にとっては、空の巣症候群みたいに、非常に寂しい思いをなさるでしょうが、子供の自立を促してくださいね。

神父様は現在、お給料の2~3割近くを寄付なさっています。それは、決して偽善ではなく、人々を愛されていると受け止めています。幼い頃、両親から沢山の愛をもらって育った子供は、大人になった時真に人を愛することが出来ますが、逆に愛情薄く育った子供は、生涯愛に飢えて生きるのです。国を問わず、親子の愛ほど強い絆はないと感じました。(甘やかすのと、愛情は別ですよ。)

※本記事は、2019年4月刊行の書籍『フランチェスカ昭子の手紙』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。