牛丼にせわしく箸はうごけども
 個食にあれば語ることなし

 

東京の夜のにぎはひ冷めやらず
 行き交う人の𠮷野家へ寄る

 

街川を発つ日ま近き鴨ならん
 つばさを打ちて水しぶきあぐ

※本記事は、2014年2月刊行の書籍『歌集 忘らえなくに』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。