第2章 103歳を元気に迎えるまでの工夫

これからの中身は、一部、今まで書いたことの繰り返しになりますが、母親が103歳まで元気に楽しく人生を過ごすことができたことに役立ったと考えられる工夫について書いています。

6 足のむくみと下肢静脈瘤の改善

母親が80歳のころ脛の血管が紫色に少し浮き上がっているのに気がつきました。年がたつにつれ浮き上がりが大きくなり、濃い紫色になり、凸凹も何カ所もできました。同時に夕方は足がむくむようになりました。

90歳あたりでしょうか、毎月来ていただく内科の先生に「血管の凸凹、足のむくみはどうにかならないでしょうか? 特に夕方、足がひどく太くなり痛がりかわいそうです」と相談しました。先生は「血管の紫色の凸凹は下肢静脈瘤といって今の年齢からは治せませ ん。夕方、足がむくんで痛いときはベッドで横になるといいでしょう」との答えでした。

それにしても、足がむくんでぱんぱんになって痛がっている様子を見ていて、かわいそうで何とかならないかと悩みました。脛だけでなく、足首から甲、指が透き通るようにぱんぱんに腫れて、針で刺すと水が一気に出てくるような感じでした。むくみの原因は重力で水が足にたまっているのだと思い、たまっている水を足の上の方に動かしては、と考えました。

試しに、指をそっと揉んで、次は、甲、足の裏、くるぶしあたり、脛の表と裏、を膝の方に向かって手の平でそっとこすってみました。2、3日こすったのですが、気がついてみると脛の一部に紫色の血のにじみが現れたのです。

間違いなく内出血です。注意して、そっとこすったのですが血管のどこかを傷つけてしまったようです。さらに紫色のにじみが大きくなったので内科の先生に来てもらいました。先生、「足をどこかにぶつけたのですか?」私は言いにくかったのですが「むくみを治そうと足を手の平でこすりました」と正直に答えました。