赤鬼の形相したる温羅なりき
 血走る眼らんらんとかがやく

 

石垣をめぐらす居城を築きたり
 人々はおそれ鬼の城とよぶ

*鬼の城(総社市) 巨大な古代朝鮮式山城で、七世紀ごろの築城とされる。国指定史跡。

 

城を出ていくたび村落を襲ひたり
 若き娘をさらひ五穀をうばふ

※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。