第三章 健康生活を手にいれる二つの実践法

超元氣! 身体編

日本人は「帯」と「たすきがけ」が土台

正しい姿勢を体得するために重要なポイントが二箇所あります。それは、「肩甲骨」と「お腹(丹田)」です。

あまり聞いたことがないと思いますが、正しい姿勢の定義は、地球に存在する「生理重力線(せいりじゅうりょくせん)」に対して、真っ直ぐ立つ状態のことを表します。「重力」は常に垂直の力で、私たちの身体に影響を与えています。その重さに耐える筋力群を「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」と言います。

現代の欧米中心の筋力トレーニング理論、身体理論の中には、“丹田や抗重力筋”という言葉や考え方は出てきません。日本が世界に誇る武道や相撲という独自の鍛錬法を生み出した私たちの先人は、目に見えない本質的な力の発揮方法に気づいていました。

私たちが現代病にならない身体を手に入れるためには、正しい姿勢を身につけ、抗重力筋群を強化することが不可欠になります。それではいよいよ、誰でも日常で簡単にできる究極の方法(基礎・基本・応用)を身体編からお伝えさせていただきます。

[図表1] バランスのとれた正しい姿勢