句集 曼珠沙華【第7回】
「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。
みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。
八月の 性感 水を 娶らんか
魚になりたい 虫になりたい 青木枯 よ
笑み栗や 愛 深ければ 柔かし