帯刀がひごろの作法となりしゆゑ
武人の魂 刀にやどる
遠き世の武人に愛でられつたへ来し
一振の刀 国宝となる
いまはもう斬るものならず刀身の
優美な姿を愛でるものなり
※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 旅のしらべ 四季を詠う【第11回】
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
帯刀がひごろの作法となりしゆゑ
武人の魂 刀にやどる
遠き世の武人に愛でられつたへ来し
一振の刀 国宝となる
いまはもう斬るものならず刀身の
優美な姿を愛でるものなり