第三章 健康生活を手にいれる二つの実践法

国内外での二十年間の教育実践からわかった
現代病をよせつけない最強の健康法とは?

私は「人づくり」に関わる現場で教育問題と向き合い、ある結論に至りました。それは、「その国や民族の生活文化」の中に健康に生きる秘訣があるということです。

現代病が長い間、解決されていないのは、「生活環境(特に「生活文化」)の乱れ」が大きく関わっていると考えています。この本で示す生活環境とは、「衣文化(呼吸と姿勢)」、「食文化(食事と食卓)」の二つを指しています。

これまで問題行動を抱える青少年や家族、長年、慢性的な心身の不具合に悩む社会人と向き合ってきて気づいたのは、生命エネルギーの源である“日常の呼吸と姿勢”と“栄養価のある食と食卓”が完全に崩壊してしまっているということでした。

「なぜ、世代を超えて多くの人々がこのような事態に陥っているのでしょうか?」

これらの問題の根本にあるのは、日本人が親から子へ、祖父母から孫へ繋いできた愛と知恵の結晶である「着物(衣文化)」と「食卓(食文化)」が敗戦と高度経済成長とともに、戦後の日本人の生活の中から完全に失われてしまったからです。

実は、先人がいのちをかけて繋いできた「生活文化(衣食住)」の中にこそ、私たちが日常を健康で元氣に生きるための法則性が隠されています。先人たちが子孫のために長い歴史をかけて繋いでくれた知恵を、現代人が実践できる形でつなぎ、国家問題である現代病を解決していくのがこの本の目指す究極のゴールです。

そこに導いてくれるのが本書で紹介する「最強の姿勢法と食事法」なのです。私の考える「最強の姿勢法」とは、肩甲骨とお腹を整える『着物姿勢』。

「最強の食事法」とは、高ミネラルな土壌づくりから生まれた、七大栄養素をバランスよく含む『高ミネラル食』です。

※本記事は、2020年8月刊行の書籍『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。