3月7日(月)

丸山ワクチン

今日は丸山ワクチンを貰いに日本医科大学付属病院へ行った。秋葉原から、茶51の都バスに乗るのが一番便利と分かった。ワクチンは郵送でも可能であるが、私は、私が足を運びたいと思っている。郵送よりもその方が、より「効く」ように思うのである。私は一番乗りであった。

私ともう一人を除いて、他の8人ほどが「初診者」だった。患者は、ご本人なのか、配偶者なのか、父母なのか、昨年10月、はや5カ月になるのか、私が初めてこの場所へ来たときの自分の顔を思った。自分の顔を見た訳はない。

そのときの周囲の人が、今、前に見る人と同じ顔をしていた。そしておそらく、私も同じ顔をしていたのである。今朝の私の顔には余裕があっただろう。良子は私がいうことは何でも信じる。私と一緒なら地獄へもついて来るだろう。

良子は丸山ワクチンを信じた。昨日は日曜日、8時半の開店に合わせて、行きつけのスーパーへ行った。商品を見る良子の目は、もう完全に以前に戻った。本牧通りの白木蓮の並木が一斉に開いて、美しかった。

しかし昨夕から、今日は終日、雨だった。久しぶりの雨である。風はなく、強くも冷たくもなかったが、きちんとした降りだった。昨日の朝が、白木蓮の今年の盛りだったのかもしれない。

※本記事は、2019年3月刊行の書籍『良子という女』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。