はじめに

私の父は若いころから鉄工関係の仕事に就き、特に漁船のエンジンの据え付け、修理にかかわっていましたので、下関から戸畑に移ったのも、水産業が発展する戸畑に夢を抱いて移ってきたのではないかなと思っています。

そのあたりのいきさつについては、父からも母からも詳しく聞いていないので残念ですが、私の想像ではそう思っています。同級生に、高校卒業と同時にニッスイに就職した語り部(ニッスイ時代のことを熱く語る男)がいますので、次回の同窓会で、時代背景などをぜひ聞いてみたいと思っています。

戸畑で生まれてまもなく、父の仕事の関係で一家は佐賀県小城市に移転しました。私の記憶がはっきりするのは佐賀にいた四歳くらいからです。そこから私の自分史は始まります。

人にはそれぞれの人生があり、また生きてきた時代背景も異なります。誰しも人生に目標を持って生きていくことは必要です。小さいころから医者になりたい、ピアニストになりたい、野球選手になりたいと思って、実際に成し遂げた方もいるでしょう。