おもおもと両手に曳きてならべゆく
 昆布干し場に朝日さしくる

 

国境を定めし条約「エトロフ」の
 文字ふとぶとと墨蹟は在る

 

最果てのひとり降りたつ無人駅
 雪はらに群れて鴉さわげり

※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。