血管周囲腔とは発生学的に見ますと、脳を栄養する動脈が脳表から脳内に穿通する際に随伴して引き込まれたクモ膜下腔のことです。ラクナと似た像を呈しますが、よく見るとしばしば 左右対称性の分布を示し、フレア画像で低信号を示します(図1)。

また、ラクナ梗塞の方がより大きく(3~15㎜)、わずかに辺縁が不整ですが、血管周囲腔は長軸に平行な面では細い線状となることが鑑別点となります。ときに両者を区別できないこともあります。

ラクナ梗塞は、後に大きな梗塞に移行する可能性があり、脳梗塞の危険因子として位置づけられています。そのため、無症状であってもラクナ梗塞と診断されれば、場合により降圧薬と抗血小板薬を投与されることがあります。

[表1]ラクナ梗塞と血管周囲腔拡大との鑑別点
※本記事は、2020年1月刊行の書籍『脳梗塞に負けないために 知っておきたい、予防と治療法 』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。