一方で、開発途上国に多い病気は、エイズ、チフス、コレラ、エボラ出血熱、黄熱病、 狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、などの感染症の類です。

つまり、医学・医療・教育の発達している国ほど、“現代病(生活習慣病)”にかかる割合が高くなっているのが注目すべき点です。参考までに、二〇一五年に子ども支援国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」英国支部のケビン・ワトキンス支部長(現代表) は、ランセット誌に掲載された記事で、「寿命が延びるにつれて、非伝染性疾病の負担が、治療の付随コストとともに増大している」と鋭い指摘をしています。

以上のことから、私たちが現代病を解消するためには、病気と症状、健康と元氣を区別し、薬・医師・病院・管理栄養士による依存型の治療法から解放されることです。

そして、第三章で紹介する『自己完結型・健康管理法』をベースに、自然治癒力や免疫力が高まる生活習慣と生活環境を自分で整えていくことが必須条件となります。

つまり、現代病は医療的なアプローチに頼らなくても、正しい知識による行動と選択、自分の努力次第で改善することが可能な“症状”なのです。

※本記事は、2020年8月刊行の書籍『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。