冬、暖房を使っている時は気が付かないけれど、体の皮膚、口からもたくさん水分が蒸発するので部屋の乾燥に十分注意するようにとも言われました。早速、乾燥している日はバスタオルを濡らして、部屋の中に数枚かけるようにしました。一日2回替えました。

それでも3年間の間に4回膀胱炎になり、そのたびに抗生剤と水分の点滴を1~2週間受けました。足の血管に点滴の針を刺したのですが103歳になっても針がうまく刺さり点滴の液が漏れませんでした。103歳の足首の少し上に針を刺すのはかわいそうに思いました。

それ以上に、きわめて細くなっている血管にうまく針が刺さるのかどうか心配しました。ここで思いがけないことが分かりました。10年以上、足をマッサージして血管も強くなり、また、下肢静脈瘤がなくなっていたので血管のまっすぐな場所に針がうまく入ったのです。

マッサージの効果がこんなところでも重要だったと分かり努力してきて本当に良かったと幸せを感じました。(入院すると認知症の心配が生じますので「9 膀胱炎の予防」を第1章に書きました)

※本記事は、2020年8月刊行の書籍『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。