戦後、食糧難に陥った日本で、全国一斉に占領軍による栄養改善運動が行われました。活動目的は、キッチンカーを使い、全国に小麦・乳製品を中心とした欧米型食生活を普及させること、味覚が育つ幼少期に小麦を使った精白パン中心の学校給食への移行でした。すでに、様々な事例や研究で実証されていますが、これらの食材群に含まれる“アナフィラキシー”という物質によって、戦後、急激にアトピー、アレルギー、喘息児が増加したと言われています。それにもかかわらず、今も当時と同じ学校給食が全国の小中学校で実施されています。なぜ、原因の根源を絶つ動きが起きないのでしょうか。

大きな要因としては、企業優先の食事情が関係しています。もう一つは、核家族化が加速し、欧米型の食生活が当たり前だった世代が親になり、祖父母から昔ながらの日本食の調理技術やその意味を学ぶ機会が少なくなったことが挙げられると思います。

だからこそ、この本を通して、現代日本人が失ってしまった生活技術、生きる中心軸 を「衣」「食」の観点から実践できる形として継承していきたいと思います。

※本記事は、2020年8月刊行の書籍『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。