悠々と空にくつきり秋の月
 夜なべ抜けだし旅に出たかり

 

西の端の稲田の染まる朱鷺色を
 この一線に秋の暮れゆく

 

西行にゆかりの寺を訪ねたり
 花ひとひらの膝に舞ひ来る

※本記事は、2016年4月刊行の書籍『ひとり歌仙』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。