「最近の子どもは、すぐにキレると言われ、非行に走った子どもの食生活の単調さと栄養バランスの悪さが言われています。この調査によれば、八項目のうち四項目の傾向が非行群に見られるとあります。(一)朝食、夕食を一人であるいは家族と別にとること(二)食べ物の偏りがあること(三)家庭の食事状況から家族の統合性が乏しいこと(四)夜更かし、朝食抜きなど、不規則な生活態度であること」が挙げられています。

特に、野菜離れが顕著になっています。食行動と非行との関係については、事例ごとの詳細な検討が必要であると述べられていますが、非行群には不規則な生活に対する慣れ、カップ麺を食べる者が多いなど、食事を親に作ってもらい、それを食するという習慣が乏しいことが報告されています。

今こそ、家庭、学校、地域が一体となって「命の食育」に力を入れていく必要があります。

写真を拡大 [図1]日本の成人の野菜摂取量の現状
厚生省が実施する「国民健康・栄養調査(H30)では、全体的(特に20〜40代)に目標量より明らかに少なくなっています。
※本記事は、2020年8月刊行の書籍『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。