2月1日(月)​

手術当日

今朝は4時前、髭を剃っているところへ看護師が見回りに来た。そのあとシャワーした。9時に車椅子で迎えがあり、9時10分に手術室に入った。

手術室に入ったとき人が多いのに驚いた。10人くらいいたように思う。麻酔科の医師・スタッフが何名かいたのであろう。

血圧、脈拍、心電図などのチェックを終え、点滴が始まった。何か説明されたの迄は覚えているが、そこで記憶は途絶える。

「野村さん、分かりますか。手術は無事終わりましたよ」という声で目覚めたのは、あとから逆算して、11時半頃だったのだろう。部屋に戻りベッドに寝かされたのが11時45分だった。実際の手術の所要時間は分からない。

昼休みにあい子が覗きに来た。会社から自転車で2、3分である。私は3時間の安静を指示されていた。酸素マスクもつけていた。

「写真をとっといてくれ」と私はカメラの場所を教えた。「帰りにまた来る」と言って、あい子は帰った。

1時過ぎであっただろうか、尿管が抜かれた。これは痛かった。

麻酔が覚めて以降、ずっと痛みを感じていた。相当に濃い血尿が出た。排尿時、かなり痛かった。カテーテル挿入時に傷めたのかもしれない。

しかし普段も小用時に軽い痛みはあった。出も悪かったのであるから、膀胱排尿系統に、何か疾患があるのかもしれない。

14時半頃に、ナースは先生に相談に行った上、「起きてもいいですよ」と言った。ベッドの背が起こされ、私はその位置から足を床につけ、ゆっくり体を起こした。

チクチクという注射針を刺される感じの痛みはあったが、大したことはなかった。良子の最終回復時期が、今の私の状態と思う。苦しかっただろうに、よくがんばってくれたなあと思う。

6時に夕食を取った。「常食」であった。量は少ない。しかし空腹も感じない。普段もこの程度で良いのだろうか。

食事を終えた頃あい子が来た。入院時のシャツ、下着を、持って帰ってもらった。

20分ほどいて、帰った。8時。まあ、パソコンをいじれる状態である。今夜はもう寝ることにする。

※本記事は、2019年3月刊行の書籍『良子という女』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。