考察・女子プロレス

2 ASUKA、スマックダウン女子王座獲得、おめでとう号!
2018年12月22日(土)​

今年2018年12月16日日曜日(日本時間17日(月)、WWEの特番“TLC”)、ASUKAが、日本人の女性レスラーとしては初めて、スマックダウン女子王座を獲得した。

スマックダウン女子王座と、ロウ女子王座は、野球で言えばセ・リーグの首位打者と、パ・リーグの首位打者のようなもので、価値は同じと言ってもいい。

この日の試合形式は、TLC戦で、テーブル、ラダー、イスを使ってもいいというルールで、最後にラダーを上って、上空にぶら下がったスマックダウン女子王座ベルトを獲得すれば王者になるという形式の試合だった。

(王者)ベッキー・リンチ― (挑戦者)シャーロット・フレアー― (挑戦者) ○ASUKAという3WAYマッチ。

この日のハイライト。ロウ女子王者の“ラウディ”ロンダ・ラウジーと、“スマックダウン”所属のベッキーとシャーロットが険悪状態であり、最後の攻防でベッキーとシャーロットがラダーの上で攻撃し合っていると、“ロウ”のロンダが現れ、2人のラダーを押し倒して、ベッキー とシャーロットは場外へ放り出された。その隙にASUKAがラダーを上り、遂に、スマックダウン女子王座を獲得したのだ。

思えば、今年1月の“女子ロイヤルランブル”ではASUKAが優勝を果たし、“男子ロイヤルランブル”では中邑真輔が優勝を果たした。日本人アベックでの優勝という形になった。

4月の“レッスルマニア34”では、この2人の同時ベルト獲得に期待がかかったが、ASUKAはデビューからの連勝記録を続けたままシャーロットと戦ったが、フィギュア8で敗れてしまった。中邑もAJスタイルズに、スタイルズクラッシュで敗れ王者ならず。

ASUKAは、“スマックダウン”所属となり、王座戦線に向けては出直しとなり、ナオミなどと共闘するようになった。

その間に4月の“レッスルマニア34”でデビューした、元柔道王者の、オリンピック銅メダリストにして、元UFC女子王者のロンダが“ロウ”で連勝を重ねている。戦う時は怖いが、性格はとても優しい。このロンダの登場により、“ロウ”では、アレクサ・ブリスもナイア・ジャックスも王者になれないでいる。

とにかく強すぎて人気者なので、ASUKAは、理由はわからないが、戦闘能力はロンダに負けない位メチャクチャ強いのに、“スマックダウン”の王座戦には絡めなかった。だから、ロンダの出現が、ASUKAのベルト獲得を遅らせたとも考えられる。でも、とにかくスマックダウン女子王座は獲得した。おめでとうと言いたい。来年はロンダとの一騎打ちに期待する。

{追記}
2020年、ASUKAは、ロウ女子王座も獲得して、ロウ女子王座、スマックダウン女子王座、NXT女子王座、WWE女子タッグ王座の4大タイトル、グランドスラムを達成した。

※本記事は、2020年7月刊行の書籍『アイディア・プロレスコラムDX』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。