第1章  令和の今、行政改革最高のチャンス

NHK分割論​

JRの4島分社化には反対し今も再統合を願っているがNHKは4社に分割したい。北信越を含む首都圏は首都圏日本社(NHKCapital)、近畿・中国・四国・九州が西日本社(NHKWest)、東海3県と北陸3県が中部社(NHKCentral)、北海道・東北は東日本社又は北日本社(NHKEast or North)とするのである。そのこころは、最近のNHKの報道は余りにも東京・首都圏に偏り過ぎているからである。

東京に少し雪が積もっただけで大災害が発生したかのようなニュース、台風で少し用水路が溢れてもトップニュースに。北海道や九州では日常茶飯事なのにである。皇室の一挙手一投足の報道も少し多過ぎるのでは? 上皇様はそろそろプライバシーがほしいと退位されたのに。

正午や午後7時のニュースのバックに東京のビル街を映すのも止めてほしい。子供や高校生に東京志向のマインドコントロールをしてしまうので。

とにかく1億総NHKCapitalでは困る。ここは是非とも分社化してほしいものである。

今はTHK(東京放送協会)状態である。東京の芸能人が麻薬で逮捕され、保釈される瞬間までライブニュースにする必要があるのか私には理解不能である。受信料の問題にも結び付くかも知れないが地方分権を進めるためには、三権よりも強い感があるメディアの雄が東京一局集中というのは頂けない。

これは東京にローカル放送局がないのも一因であろうが、公私混同の如く東京の都は地方を含む日本全国と混同でもしているように思えてならない。地方の多くの有識者はそう感じているのであろうが、自分の将来や仕事のことを考えて大声では言わない。ここは馬鹿な私が言うしかない。

各地方のニュースをトップにして共同通信的に外国や世界的なニュースを地方4局(東京にある中央日本社も一地方)が分け合うのが良い。新聞はそれが上手くいっているが国営的公共放送の日本放送協会(NHK)があまりにも独占的でTHK(東京放送協会)に近い。これを公取委が取り上げないのは忖度か?

こうなれば美しい御国言葉や訛り、アクセントも残る筈である。一東京一地方の方言が全国を抑えてしまっている現状は腹立たしい限りである。この考えには金田一京助氏も必ずや賛成してくれると信じている。

報道といえば、最近気になる言葉の一つが“飛翔体”である。飛行物体で未確認のもので有名なのはUFOで、“未確認飛行物体”というのはどこから飛んできたか判らないもの指しているのではなかろうか。戦略的に打ち上げたものはもっと別の表現、例えば“戦略的発射飛行物体”とでも呼ぶ方が実態に近く適当だと思っている。

もう一つ。それは民主主義や選挙制度にも関わる過剰報道である。出口調査に基づく当選確実とかの報道のことである。開票前の場合も多く、これでは選挙管理委員会の方々は阿保らしくなってしまう。本当に気の毒である。

放送局の鼻を明かすために出口調査では実際に投票した方と別の名前を言おう、と友人達に呼びかけてみると賛同者も多い。しかしどういう訳か我々は調査に該当したためしがなく、残念至極である。本書の読者には是非ともこの活動に参加してほしい。

※本記事は、2020年2月刊行の書籍『令和の改新 日本列島再輝論』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。