囚徒らの汗と涙に開拓かれし
 道はろばろとわれら旅ゆく

 

墓標なく土盛りあがる鎖塚
 苦役のはてにここに息絶ゆ

*鎖塚 亡くなった囚人工夫の上に土をかぶせた土まんじゅう。

 

鎖されしくさりを足にひきずりて
 葬られしとふむごき慣ひに

※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。