考察・選手

10 バッドラック・ファレは、こんなもんじゃないんだよー!​

2019年3月9日(土)​

オカダ・カズチカ― バッドラック・ファレのシングルマッチを見た。オカダのエルボーがレフェリーのレッドシューズ海野に当たり、レフェリーは倒れる。すると、ファレのセコンドBULLET CLUBの面々が乱入して、オカダに攻撃を加えた。

しかし、YOSHI‒HASHIがオカダの救出に来て、リングはオカダとファレの1対1の状態に戻った。最後は、オカダがファレを必殺技レインメーカーで沈めた。

ファレはここ何年も新日本プロレスで、ジ・アンダーボスの呼び名で、ヒール軍団、BULLET CLUBで活動しているが、巨体と、トンガのラグビーで鍛えた身体、パワーがありながら、なかなか日の目を見ない。私だけではなく、ファレのことを「もったいないなー」と思っているファンは多いのではないだろうか?

BULLET CLUBでは、かつて、フィン・ベイラー(元、プリンス・デヴィット)、AJスタイルズ、ケニー・オメガ、そして、最近ではジェイ・ホワイトが、新日本トップ外国人として活躍している。スピードのあるヘビー級レスラーの方が求められてしまっているが、先日のオカダ戦を見ているとファレは、ノロいという感じを受けた。プロレスをちゃんと成立させようという意識があるのか、考え過ぎるイメージがある。

グラネードと、バッドラック・フォールがあるじゃないか。この2本で組み立てれば、後は巨体でコーナーにタックルなどして相手にダメージを与えて、一気に勝負をつける。それでいいではないか、という気がする。ファレだけを見ればそういうことになるが、相手も倒しにくるわけだから、そんなに甘い問題ではないのだが。

スタン・ハンセンのようなスピードを持つのは難しいが、ちょっと身体のタイプは違うが、スコット・ノートンのようにノロいとしても、パワーがあり強いというレスラーを目指すべきだと思う。WWEなら、あのグラネードが中技・大技になるし、バッドラック・フォールもスコット・ホールが使っていたように大技になる。

しかし、日本だとグラネードもバッドラック・フォールもすぐにかわされてしまう。だから、出す機会もなく敗れるのだ。でも、ここで、外国人勢もジェイが出てきて、更にファレまで出てきたら、新日本はもっと面白くなる。

既に強いオカダと戦ったわけだが、オカダと戦う程、評価されているわけだから、私としては、なんとかファレをトップ戦線に食い込ませたい。春のG1 NEW JAPAN CUPでは、いつも良い線までいくし、2018年の夏のG1 CLIMAXでは、3勝6反則負けでフォール敗けはなかったようだ。ファレの中技・グラネードを、一撃必殺の大技として会社が押せばトップで飯食えるぞ!

※本記事は、2020年7月刊行の書籍『アイディア・プロレスコラムDX』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。