天地の間を通ふ橋の上に
女と男の神が向きあひて立つ

 
 

泥の海に沼矛を差し入れころころと
掻き鳴らし引き上げたり

 
 

矛先にしたたる泥のかたまりて
つひに淤能碁呂島が成りたり

※本記事は、2015年3月刊行の書籍『歌集 古事記物語・異聞』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。