第1章  令和の今、行政改革最高のチャンス

日本を襲う異常気象

ホテルは比叡山や鴨川が見えにくいために日本人には不人気な京都駅南の八条、九条、十条、それ以南にも新たに建設されているが春や秋の観光シーズンは常に満杯状態である。仕方なく2・8と呼ばれる2月8月の真冬、真夏に利用していたが「何故こんな季節に年寄りを京都に。殺すつもりか」と不評であった。

その2・8も2月は春節で中華系の人達が、8月は五山の送り火や地蔵盆、六道参り、化野念仏寺の千灯供養など眼の肥えてきたリピーター外国人で宿は厳しくなってきた。京都に外国人が増えてきたのはたかだか10年余りだが、世界の“花の都”パリは恐らく二百年以上も前から多くの外国人観光客が訪れた筈。

農協やヒッピーといった異質な人達もやり過ごし自らの市民生活を守ってきたということは驚嘆に値し、素晴らしいことである。京都人を初め日本人は媚びず、阿(おもね)ず、マイペース、アワーペースを守る心積もりが肝要である。

民泊もかなり問題が出始めた。猫の額ほどの空き地や駐車場にゲストハウスとか和風民泊とか称して小さなホテルがどんどん建っている。思いがけぬ所からゴミ出しの外国人が現れたりする。

セカンドハウス的に京都にマンションを持っている首都圏の方が、自分が利用しない時に民泊にしているのもこんな現象に拍車をかける。法律やモラルの普及、啓発はいつも後追い。京都市内のホテルが取れなくて困ったことを書いたが、怪我の功名的に良かったことも書いてみたい。

どうしても市内が取れず宇治や大津、高槻などに泊まったり観光をその方面中心にしてみたことがあった。例えば大津であれば三井寺や石山寺を初め近江八景、日吉大社、近江神宮、義仲寺等々。宇治は平等院、万福寺、三室戸寺、観月橋、天ヶ瀬ダム等々と。

これが意外と好評。次は高槻や茨木をと考えている。洛中、洛外から少し離れても見所は結構あると再認識した。さて、北海道や京都の気候変動などを温暖化の象徴として取り上げたが、それでは我々は何をすれば良いのだろうか?

まず化石燃料の使用を控えることが第一で、そのためには節電である。火力発電より原子力発電の方が温暖化対策にはなるが、地震と火山で出来た日本列島には自爆行為である。

私の頭では原子力発電自体が想定外である。やはり太陽光、風力、地熱など自然エネルギーの活用がベストなのであろう。実用化に向けて研究中の振動や潮力などにも期待したい。

近年、海洋汚染対策とりわけプラスチックゴミが喫緊の対象となっている。包装材としてのプラスチックは、私の子供時代に戻せば百点とは言えないまでもかなりの部分は解決できる。木や竹、紙や布で代替するのである。

肉は青竹の皮、お菓子や寿司はへぎという木の折箱に包んでもらっていた。大きな物は風呂敷が万能。稲藁や麦藁の容器も多くあった。懐古趣味ではなくエコロジー優先の主張である。

とにかく今までは経済性や利便性を追い過ぎた。欧米合理主義追求の陰の部分であろう。

木や竹、紙などの再生が森林の復興、里山復活になり子供達の遊び場となる日が来てほしいものである。また割と高く売れて野球用具のグローブやミット代金の一部にもなっていた。竹林が堤代わりの吉野川やその支流が多くある四国育ちの私には懐かしい思い出である。

※本記事は、2020年2月刊行の書籍『令和の改新 日本列島再輝論』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。