第3章 国によって異なる永住権

2. 各国の永住権比較

❷カナダ

2016年に人口が3500万人を突破したカナダは、先進国でもトップクラスの人口成長率を誇っています。最近も30万人の移民受け入れ計画を示しました。そのように多くの移住者を迎えながら、出身国や宗教に特定の偏りが生じないような戦略的な移民プログラムを実施。人種差別や暴動なども目立たず、国民の多様性の実現を目指し巧みな移民政策を取っています。他の国と同様な市民権や永住権保持者の家族を対象とした永住権付与のほか、次の人が対象となります。

雇用による取得

次の種目がありますが、いずれも一定の語学力と就労経験など、経済的に自立できる能力が求められます。

・技能移民(Federal Skilled Worker Program=FSW)
国内外問わず指定の専門的な知識や技術を要する職での就労経験が1年以上ある人。

・技能トレード移民(Federal Skilled Trade Program)
技能移民の中でも建設、メンテナンス関係、シェフなどの指定された職業に、国内外問わず過去5年のうち2年以上就労経験のある人。この対象者に求められる英語能力は高くありません。

 ・カナダ経験クラス(Canadian Experience Class)
カナダ国内で最低1年間、指定の専門的な知識や技術を要する職業での就労経験のある人。

・ケアギバープログラム
ケアギバーとは、子供の保育や要介護者のケアをする介護職のことを指します。過去4年間のうち2年以上の保育または介護職での就労経験が必要です。英語またはフランス語のビジネス会話(初級レベル)ができる語学力が求められます。年間2750人の枠があります。

・州ごとの永住権付与プログラム
カナダには州ごとに独自の永住権を付与するプログラムがあります。州に必要な人材を確保することが目的のため、人口が少ない州(マニトバ州、ユーコン準州など)では条件が比較的緩くなっています。

・アーティスト、アスリート、自営業者向け
アーティスト、アスリート、農業経営者などで世界トップレベルで活躍している人。一定の語学力などのポイント審査で最低条件を満たしている人が対象となります。

※本記事は、2019年3月刊行の書籍『『日本×フィリピンで実現する 究極のデュアルライフ』』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。