1章 つらいことは自分で乗り越えろ

言葉の力

言葉がいかに人生に影響を与えるかということをお伝えしたいと思います。僕は、家と職場を行ったり来たり、仕事もプライベートもマンネリ化していて、少し退屈していました。そこで「少し刺激が欲しいなぁ」と言ってしまったのです。

そうしたら刺激的なことが起きました。「離婚」という刺激が待っていたのです。「少し刺激が欲しいなぁ」と言ってしまっただけで、こんなことになるとは、言葉の力を実感するに至ったのです。

「それは思い込みでしょう」とか「飛躍し過ぎだ」と思わないでください。僕は「刺激」を求めていたのです。つまり今とは違う変化です。それで「刺激が欲しい」と言葉にしてしまったのです。

僕の心は「言葉」に敏感に反応してしまいました。とにかく僕が発した言葉によって離婚することになったのだと僕は思っています。

離婚にはいろいろな要因があります。一つだけの要因で離婚するということはないと思います。僕もそうでした。

我慢や苛立ちが蓄積し、相手に対する思いやりの欠如、そして会話の減少等々がありました。お互いが我慢していたのだと思います。

しかし、僕は離婚の原因が妻にあると思っていました。妻は妻で離婚の原因は僕にあると思っていたでしょう。僕は離婚を決めてからも平静を装い仕事をこなしていました。しかし心の中はイライラしていました。

ただ、仕事っていうものは、自分の心がすさんでいても、「やりたくない」と言っても、どんどんとやってきます。僕はいつもの通り仕事をこなすしかなかったのです。人にも笑顔で接していました。

「僕はプロだから」と言って仕事をしています。何もプロ野球選手やプロのカメラマンだけがプロではなく、サラリーマンも給料をもらっているのだから、プロなのだという考えが僕にはあったのです。

ただやはり心と体のバランスが崩れていると感じたのは確かでした。ふと気が付くと「きついなぁ」と呟いていました。

怒っていいとも

僕はイライラしていました。妻に対する怒りもありました。そして、僕自身に対しても怒っていたのです。僕はイライラや怒りを鎮めなくてはならないと思いました。

昔『笑っていいとも』という番組がありましたよね。逆に怒りたい時は怒ってもいいのです。

「怒ってもいいかなー?」
「いいともー」

そうはいっても、僕は妻に対して直接怒りを爆発させることができませんでした。僕は大変気が弱いのです。

僕はマイカー通勤でした。通勤時間は約一時間、たっぷりと自分の時間が取れるのです。

車の中は密室です。そして都合のいいことに田舎道を走るので人の目と耳を気にしなくていいのです。

そこで通勤中(または帰宅途中)、車の中で怒っていました。僕がやったことは「このやろー」「バカヤロー」「ふざけんじゃねー」といろいろと叫ぶことでした。叫ぶというより怒鳴りまくっていました。

多分、鬼のような形相だったと思います。誰も見ていないからできるのです。怒ってもいいのです。

相手に怒ることができなければ、僕みたいに車の中で叫んでもいいし、布団をかぶり隣近所に迷惑にならない程度に叫べばいいのです。ストレスが発散されるのです。これが。

大きな声を出すっていうのはいいことです。カラオケで好きな歌を歌ってもいいし、僕みたいに車の中で叫んでみてください。きっと、スッキリしますよ。

大きな声を出すとスッキリとするのですが、むしゃくしゃするからといって、街の中では叫ばないでください。また、職場で部下や同僚に当たったり、怒鳴りつけるのもどうかなと思いますよ。他人に迷惑にならないところで叫んでくださいね。

あなたは、自分の感情を押し殺して、嫌なことをため込むだけため込んでいませんか? 「嫌なことは言わない」と我慢せずに怒りや憤りを吐き出しちゃいましょうよ。

※本記事は、2019年6月刊行の書籍『「つらい」と思っている人へのエール あなたは本当に魅力的な人間ですね』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。