第1章  令和の今、行政改革最高のチャンス

隣の超大国との付き合い方

私の周りには若い人を中心に反韓・嫌中の人が多い。大阪を中心に在日の半島人が多く、その為か反韓の人が結構いる。逆に結婚するほど親密な人もいるのだが、残念ながら極めて少数派である。大陸の方は神戸を中心にかなり多いが嫌中はそれほどではなかった。しかし最近は増加しつつある。

これは中国からの旅行者のマナーの悪さなどに加え合衆国に次ぐ経済大国になったことへのやっかみ、海洋進出などの覇権主義、サンゴの盗掘、水玉や網目模様で有名な草間彌生女史の全て偽物の展覧会の開催など知的財産のパクリ等々、メディアにも親中的記事を見つけるのは難しい。しかし、世界一の広大な国土と多くの人口を抱えるこの国と仲良くやらないことには我が国が輝けないのは国民一人一人が早く気付くべきとも考える。

13億人+αの人口を抱え、このα分だけでも我が国の人口より多いという人もいる。戸籍登録しても税や兵役のマイナス面のみと考えるウイグル族や辺境の非漢族の人達である。水道や電気も来ない所に住む人がそう考えてもおかしくはない。もう10年も前になるが、現地でそういう人に会ったこともある。

とにかく人口が多いことは潜在力も大きく、米国の経済制裁を受けても国内市場が下支えする。国家資本主義的経済の強みが暫くは弱点を上回り続けると読んでいる。我が国は、つい最近まで経済援助をしていたという自負や面子を捨て一帯一路やAIIB(アジアインフラ投資銀行)に積極的に参加すべきである。

AIIBの構想を知った時、これは本当は日本がやるべきことで先を越されたと思った。我が国の新幹線や名神高速道路なども世界銀行が融資してくれなかったら出来なかったか、もっと遅れていたのであろう。今、ASEAN諸国や旧ソ連からの独立国、アジア・アフリカの国々は当時の我が国と同様に低金利長期融資を待ち望んでいるのである。

しかし我が国は親分の米国に遠慮し乗り遅れてしまった。ドイツはフォルクスワーゲンなどの大きな市場となっている中国との関係を重視、さっさと参加。イギリスも兄弟国に遠慮するかと思いきやこれも参加。一番近くて東南アジアを生命圏とする日本が乗り遅れて大きな国益を失ってしまった。

一帯一路もスリランカやジブチ、セーシェルなどに中国の海軍拠点とか色々と問題も多いが、シルクロードの再来、アフリカやヨーロッパを繋ぐ一大経済圏を目指すのは悪いことではない。現にアフリカに対する我が国の立ち遅れは如何ともし難い。

もう10年近く前になるが旧知の医師がWHOアジア本部のトップに立候補し、これを応援したことがあった。しかし結果は、かなりの差を付けられ香港中国のマーガレット・チ􁻾ン氏に敗れた。半分は来ると思っていたアフリカの票の殆どが向こうに流れたのであった。アフリカは長くヨーロッパの白人に痛めつけられた歴史の下、中国人には心を許すのである。

どうして日本はもう少しアフリカ政策を重視してこなかったか、これは反省すべき点である。遅きに失した感は拭えないが。

※本記事は、2020年2月刊行の書籍『令和の改新 日本列島再輝論』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。