第1章  キアテック心体論

2 五指ソフトリング検査法(この節は施術者向けの内容になっています)

検査方法

五指ソフトリング検査のときに、患者さまには指に力を入れずに「開かない」と思うだけにして頂きます。この指を引くというのは、施術者が自分の親指と人差し指で、患者さまがつくった指の輪を左右へ引くことです。

検査をする前に患者さまには座って頂いたニュートラルな状態で小指を左右に軽く引いたまま、小指が開くか開かないかの検査をします。小指が(左右重心、左右の首の傾き、体の左右の捻れ、前後重心の各々の検査ごとに移動して)開くようであれば体の癖歪みが分かり、小指が開かなければそれは予防の姿勢であることが分かります。(指の引き方に疑問を持つ方もおられると思いますが、気が充填され指が開かなくなるにつれて症状が改善することでご理解頂けます)。

治療後に指が開かなくても部分的に症状がある場合は、気の不足がまだあるということです。体の部分的な気の不足を確認しながら気の補填をすることは効率的であり、確実に効果を得られます。

五指ソフトリング検査で大事なことは、左右の小指が開かなくなることを確認できることです。どのような治療法であっても左右の小指が簡単に開くと、症状は消失しないということがキアテックの理論です。

キアテック治療法では五指ソフトリング検査で施術者が施術後に左右の小指を開こうとし、患者さまご自身が同時に小指を開こうと思っても開かなくなることが治療法則に適う治療法といえます。

また、ご自身の自己治療後の体の歪みを検査したときに、親指と他の4本の指を順番に1本1本強めに付け、押し付けながら横にずらそうと思ってもずれなければ、左右にある合計12の身体の癖歪みが取れていないということになります。検査法が分かれば効率的でさらに治療結果が出やすくなります。

治療結果の分岐点は、患者さま自身の重心が180度移動したことと部分的な症状が改善されたと確認されることです。施術者の判断の目安は、左右の小指が開かないことで確認できます。

五指ソフトリング検査法は、さまざまな検査と治療に応用が利きます(ちなみに、商品選びに迷った際、親指と人差し指を強く押し当て、指がずれず外れなければ、その商品は細胞が必要としているということが分かります)。

《自己治療の五指ソフトリング検査》

[写真1] 親指:左右重心、人差し指:左右傾き
[写真2] 中指:上半身の捻れ、下半身の捻れ
[写真3] 薬指:前後重心
[写真4] 小指:前後屈
※本記事は、2020年2月刊行の書籍『永遠快気の生き方』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。