チーム投資の優れた点

1.成長重視、利回り重視、などの目的に合わせて自由に投資信託を設計し、自分用にカスタマイズすることができる。

2.投資金額を自由に設定できるので、自分の予算に合わせて投資を始められる。

3.運用期間を自由に設定できるので、売却が可能。

4.運用期間中でも構成銘柄の入れ替えができる。

クミ:へぇ〜、少ない金額から投資できるのはうれしいわね投資で何を重視するかを選べるのもいいですね

ミノル:そうじゃ。それに『チーム投資』はリスク管理にも優れているんだよ

マサノブ:大きな損失を考えると、株を買うのが怖くって。リスク管理って具体的にはどんなこと?

ミノル:株式投資においては投資資金のリスク管理は最も重要なポイントじゃ。この『チーム投資』手法においても、何重ものリスク回避策を考えて、最悪の事態へのリスクヘッジを行っているんじゃ。まずは株式投資のリスク管理の鉄則といわれている、分散管理は次のようにしてある

リスク管理の鉄則

1.投資金額の分散。1回(1セット)あたりの投資額を20万円とする。それ以上の投資を希望する場合はセット数を増やす。

2.銘柄の分散。チームの投資対象企業を15企業とした。

3.業種や重要技術、世界や日本の課題など株価に影響の大きいカテゴリーから有望な企業を選出する。

4.世界や日本のトップ企業から選出。100年に一度といわれるリーマンショックを耐え抜いた企業ばかり(その後上場した企業を除き)である。

マサノブ:ミノル爺さん『チーム投資』ではそれ以外に、何かしっかりしたリスクヘッジはしているの?

ミノル:うん。それ以外では『チーム投資』で選ぶ企業は世界や日本のトップ企業ばかりで、2008年に起きた100年に一度といわれるリーマンショックを耐え抜いた企業ばかりだから心配ないよ。さらにもう一つのリスクヘッジもしてあって、一つの企業の投資額は総額の5%(最高10%)に設定してあるから、万一投資対象企業が経営を維持できなくなっても、リスクは5%(10%)にとどめることができるんじゃ。すなわち、倒産して株の価値がなくなっても5万円、最悪でも10万円の損害で済むようになっているんじゃ

ミノル:あと、忘れてはならぬのが“金額の分散”じゃ

クミ:いいと思える企業があれば、沢山買いたくなるけど、それはダメなの? 

ミノル:そうじゃ、どんなにいい企業で今が買い時と思っても絶対一度に買ってはダメだぞ! 株の世界では昔から飛びつき買いは厳しく戒められているのじゃ。そのために爺のチーム投資では一度に買うのは20万円に決めているのじゃ

クミ:なるほどね。それなら買ってすぐにどれかの株が暴落しても損は少ないわね

マサノブ:でも僕は20万ではちょっと物足りないから、いっぺんに40万円くらいは買いたいな

ミノル:予算や運用資金は人それぞれだから、それならばチームの企業の株をそれぞれ倍買えばいいのじゃ

マサノブ:なるほど、わかったよ

ミノル:さらに、知っておいて欲しいのは“時間の分散”じゃ

クミ:“時間の分散”ってどういう意味?

ミノル:株価というのは、上がったり下がったりするから、どのタイミングで買えば良いのか難しいじゃろ。だからこそ、購入タイミングを分けたり、長期で購入をしてリスクを減らすことが大切なんじゃ。

“時間の分散”で最もよく使われている方法は「ドルコスト平均法」といわれる方法で、同じ株を毎月とか年に2回とか同じタイミングで同じ金額を買い続けると、株価が高い時は少なくしか買えないが、逆に株価か安い時は多く買えるので買値の平均値は下がることになるんじゃ

マサノブ:なるほど、長期にわたって定額を買い続けることで、リスク回避になるんですね

※本記事は、2022年10月刊行の書籍『花咲爺さんのチーム投資実践』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。