春のにおい

また 春がめぐってきた

さくら もくれん かいどう はなもも

れんぎょう ぼけ やまぶき あせび

なのはな れんげ たんぽぽ すみれ

むすかり すいせん ほとけのざ

硬い芽は冷たい雪や雨もわが身と迎え

南風を今か今かと待ち

時は来たとばかりに花が咲く

命の芽吹きを一斉に始める

春は命の再生を感じる

過去の失敗が許されて

立ち上がる気配がする

春は大好きだが

時々春のにおいが嫌いになる

それは淡い花のにおいに混じり

思春期の奔放な男のにおいのようになり

時には何もかも欲しがる女の欲望のように思え

春を待ち望んでいたのだ

春に出会えたことをよろこんでいるのに

時々私を混乱させる