【前回の記事を読む】濡れた新聞紙に映る母、本に蔵書印を押す兄…幼き日の思い出

大学生気分…乙女だった ―結婚前と結婚後―

ほうき

長居をするお客様、食事時間帯でも帰らない。

「食事でも……」と一応声をかける母。

大体のお客様は「こんな時間ですか、もう失礼します」と帰るが、

中には待ってましたと言わんばかりに「そうですか、すいません」。

母は嫌な顔を見せないように退室し、

電話の前で即座に松・竹・梅で格付けをする。

早く帰ってほしいとき、「ほうき」を逆さまに立てかけるという、まじないがあった。

追伸

コロナ前、私の邸宅に食事にきた息子たち。

帰りのタクシーに乗り込んだとき「もう、くるなよー」と大声で送り出しました。

運転手さん、ビックリしていました。

剥製

子供の頃見たテレビがよみがえる。

喫煙は麻薬と同じ犯罪となりタバコを手に入れるため、犯罪を繰り返し隠れて吸う。

とうとう捕まり剥製にされ「過去に生存していた、煙を吐く人間」として展示される。

怖かった、それにしても未来を予想する作者も凄い。

初めて元夫の実家に泊まった部屋に狸の剥製が置いてあった。

よくあるタイプの狸の剥製。正直怖くて寝られなかった。

追伸

南極で生き残っていたタロとジロが剥製で展示されている。

なぜか腑に落ちない。

忠犬ハチ公の銅像の方が愛着がわく。

タロもジロも銅像の方が喜ぶような気がする。

「タロとジロの剥製の前で待ってるね」とは、なかなかならない気がする。