職場に行きたくなくなるような納得できる理由がある場合もあります。職場環境が原因ですが、とんでもなくブラックである。そういう場合はすぐ辞めたほうがいいです。

ブラック会社の特徴と近縁ですが、職場環境の原因は、大きくパワハラと過労と理不尽な労働形態です。パワハラ単独ということもありますが、パワハラと超過勤務がセットになっていることも多いです。

残業を断れないような状況、通常の勤務時間では終わらないような業務を押しつけるなど、心理的負担の上に身体的な負担も増し加わり、正常な判断ができなくなったり、うつになったりします。

また非正規雇用の場合、正規雇用者との格差、差別、雇い止めの不安、がんばっても報われない、つらくなるなどの内在的な問題もあります。労働契約法の改正(平成25年施行)などで改善された面もありますがすべてが解決されたわけではありません。

今回考えてみたいのは、このような環境的要因が突出していない場合です。きっかけはあるかもしれませんが「そうか」と納得できるほどでもない、ブラックというほどでもない(残念ながら全くホワイトという会社も多分ないので)、どうしてそうなったか今ひとつはっきりしないような場合です。

それらのエピソードは後に触れますが、研修が終わったらということもありますし、仕事の責任を求められたらということもあります。つらい仕事が終わったあとということもあります。それまでのつらさが後を引き不安になり、出勤するのがつらくなり、症状に出てきてメンタルクリニックを受診する。そして往々に適応障害と診断されます。