【前回の記事を読む】癌と戦う恩師の言葉に感銘「自分を救うのは自分しかない」

第二章 沖ヨガ創始者の沖 正弘先生との出会い

沖先生の教え

世の中は一切が変化しているものであるからその変化の中で物事を見ていく判断していくその考え方を身につけろと言うことであったと思うのです。だから真理は一つだが一つではないとも言えます。食養では牛乳はヨーロッパ人(遊牧の民)には良いが日本人には合わないと考えます。それが基本ですが私の祖母は下剤として飲んでいました。お通じが良くなると言うのです。

沖先生は何事も教えてもらったらともかく「求道実行」でとことんやってみて、その上で自分の体に聴いて判断しろと言われたのです。これは、実に大切な教えだと思うのですが皆さんはどう思われるでしょう。

こんなところから沖先生は「一人一宗」と言われたのだろうと思います。皆一人一人違うのだから教えを杓子定規に当てはめるようなやり方では駄目だという事なのだと思います。

「一人一人が哲学も持て。一人一人が宗教を持て。自分一宗教だと」

しかしこれは実に大変な事なのであり、各自が必死にしっかりと宇宙の真理を掴む努力をしなければいけないと言う事なのだと思います。

また、沖先生は「病も事故も神の教え」と言われます。これは中村天風先生も言われていることです。一切の現象には因果律が働いていると考えるのです。何か理由があるのです。理由のないことは起きないと考えます、これが普通の人は分からない。苦しみに出会った時、俺は何も悪いことをしていないのに何故こんな苦しみを神は与えるのかと考えるものなのです。