流儀一 発想を変えよう

04 目標は高く掲げるが、それを越えてはいけない

大家さんをめざすなら目標を設定することが大事

本格的に大家さんをめざそうと決めたら、まず最初に目標を設定することが大事だ。なぜなら、無計画に自分の所有する賃貸住宅を増やしていくと、いろいろな不都合がおきてくるからだ。

もっとも注意したいのは小さなマンションを思いつきで無計画に購入することだ。場所も購入する不動産会社も別々にマンションをいくつか購入すると、借り入れ銀行も複数になるから返済が面倒なだけでなく、大家さんとしての実績にもならない。

やはり早い時期にたとえば、「価格1億円のアパートの大家さんになり、家賃月額60万円をめざす」というふうに目標を設定し、その目標達成に協力してくれる不動産会社をみつけることが何よりも重要だ。

目標を決めれば家賃収入月額2,000万円も夢ではない

私は現在20棟の一棟物件を所有しており、毎月2000万円の家賃収入がある。だが最初の1戸は先にも述べたように300万円の小さなマンションだった。しかし最初の賃貸用マンションを買ったあと、私はすぐに資産総額20億円、家賃収入月額2000万円という具体的な目標を設定した。

もしあのときこうした目標を立てないまま、気が向いたときにパラパラとマンションを買っていたら、現在のような規模の賃貸住宅の大家さんにはなれなかったと断言できる。

なぜなら最終的な資産額1億円をめざすのと20億円をめざすのでは、物件の選び方はもちろん、金融機関との付き合い方、資金計画の立て方まで、まったく違ってくるからだ。

大家さん業の第一歩は信頼できるパートナーをさがすことだ

目標を決めたら、それを実現するために、まずやることがある。それは信頼できるパートナーをさがすことだ。信頼できるパートナーとは、こんな人のことだ。

  1. あなたの目標を理解し、目標実現のために賃貸物件をさがしてくれる。
  2. 購入の際、銀行との交渉をしてくれる。
  3. 購入後はあなたの賃貸物件の入居者を募集してくれる。
  4. 部屋が埋まったあとは、手足となって賃貸物件の管理をしてくれる。

これらは、すべて不動産会社の仕事だが、このすべてを一人のパートナーにまかせている大家さんは、あまりいない。本書で繰り返し述べていくように、大家さんとしてあなたが成功するには、すべてをまかせられるパートナーをみつけることが必須なのだ。

目標を決めたら「覚悟」も決める

ただ、誤解しないでほしいのは、ここで述べている目標とは、ほぼあなたの願望のことであって、あなたの両親がお金持ちだから目標を大きくした方がいいとか、逆に自分は財産とは無縁だから目標は低くしておこうとかいったこととは無関係だ。

もしあなたが資産額20億円の大家さんになると覚悟を決め、ぶれることなくその目標に向かって進んでいけば、必ず総資産額
20億円の大家さんになれる。ただ多くの人は途中で覚悟がゆらぎ「このあたりでいいや」と思ってしまう。

あるいは最初に決めた1億円を簡単にクリアできそうになると、つぎつぎと目標を高くしようとする。そして失敗するのだ。

目標以上の投資が失敗をまねく

とくにあなたが所有する賃貸用の物件が増えてくると、パートナー以外のいろいろな業者からも新規の案件が持ち込まれるようになる。それ自体は、あなたの大家さんとしての実績が認められたということなので、喜んでいい。

しかし、パートナーに黙ってそうした業者から持ち込まれる案件を購入するのは、やめた方がいい。あなたはすでにパートナーを通じて銀行などの金融機関とも相談のうえ、目標に向かって計画的に物件を増やしていっているところだ。

そこに突然、あらたな物件を購入すれば、いままで立てた資金計画が狂ってくるし、パートナーや銀行との信頼関係にもひびが入りかねない。

一度立てた目標以上に物件を購入することには、慎重なうえにも慎重でなくてはならないのだ。

※本記事は、2020年5月刊行の書籍『年収400万円でも大家になれる 工務店社長が教える5つの流儀』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。