第2章 自分軸な生き方の智慧

たった一言で人生は変われる

「ごめん、ほんとにあなたには感謝しているけれど、これ以上は無理。ずっと俺、我慢しとったから……」

その言葉を最後に、僕はずっと世話になってきた母との関係に終止符を打ちました。今から7年前のできごとです。その日はある意味、“他人軸”と“自己犠牲”のループから卒業した日であり、また、新しい自分を迎えた日でもありました。

そこから僕の人生は大きく変わりました。自分軸を取り戻し、本当の意味で “自由に”“自然に”“自分らしく”生きることができるようになりました。

ここから少し、僕の生い立ちと母との絶縁に至るまでの経緯について話しますね。僕は1歳の時に、生みの母親を亡くしました。その後施設に入りましたが、それを不憫(ふびん)に思った伯母夫婦の家に引き取られ、5歳頃までそこで面倒を見てもらいました。それから父は再婚し現在の母を迎えました。その機会に僕も実家に戻りました。

新しく母親になった人は、気性が激しく感情のコントロールが苦手な人でした。しかも一度怒りに火がつくとなかなかおさまらない執着気質。そして自分の考えが絶対正しいと思う人でした。

僕はそんな母のもと、我慢を余儀なくされました。なぜなら母に従わないと生活が成り立たなかったから。

それは僕が結婚してからも続きました。結婚後は僕の家内にも影響が及びました。家内を支配し彼女が悲しい思いをしながらも、僕は何もできませんでした。あからさまに家内をかばえば、結果は火を見るより明らか。より家内に対する圧力が強くなるからです。