「ごめんなさい」=「謝罪」

続いて「絆ポイント」を失う、ないしは失うリスクがある言動について考察を進めていきます。まずは「謝罪」。子供の頃、親から「人に迷惑をかけたらキチンと『ごめんなさい』を言いなさい」とよく言われた、という人は多いのではないでしょうか。「人」として、何らかの社会に属し、他の人たちと社会生活を営んでいく上でミスや間違いはつきものです。「ありがとう」と同じく「ごめんなさい」を欠かすことはできません。

明らかに自分に非があるにもかかわらず、他人にその責を押しつけ、いつまでも謝罪しない、どこかの議員さん。親御さんから躾けられたはずの「ごめんなさい」を言わなかった、言えなかったことによって、大きく信頼を失うことになっています。そんな方々を連日メディアでたくさん目にされていることでしょう。

それはすなわち「絆ポイント」を失った、ということ。夫婦喧嘩をしてしまえば、相手に苛立ち、顔も見たくなく、しばらく家庭内には淀んだ空気が充満するでしょう。そんな時でも、先に「ごめんなさい」と謝った方が勝ち。何も夫婦に限らず、友人、知人、先輩、後輩、恋人同士、どんな人間関係においても同じです。

「謝罪」はできるだけ「早く」「コトバにすること」が、双方の心を平時に戻す。すなわち「絆ポイント」の喪失を最小限に食い止めます。ちなみに「早く」という観点は最も大切なポイントですが、この点についても後程詳しくご説明します。

※本記事は、2022年5月刊行の書籍『古くて新しいニューノーマル社会の概念 絆ポイント』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。